一般診療
主な診療内容
- 健康診断
- 各種予防(混合ワクチン、フィラリア予防、ノミ・マダニ予防)
- 避妊、去勢などの外科手術
- 外耳炎や皮膚炎などの皮膚疾患
- 嘔吐・下痢・食欲不振など消化器症状
- 咳や呼吸の異常、心臓病
- 尿の異常(血尿・頻尿・排尿困難)
- けがや外傷の処置
- 慢性疾患の管理(腎臓病、糖尿病、心臓病など)
- エキゾチックアニマルについては病院に連絡してください
主な病気
歯周病
犬や猫の口の中で、歯垢(プラーク)や歯石がたまることで歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯を支える骨が溶けてしまう病気です。人間と同じく、もっとも身近で多いお口の病気といわれています。
歯周病のサイン
- 口臭が強くなった
- 歯ぐきが赤い、腫れている
- 歯石がついている
- よだれが増えた
- 硬いものを食べにくそうにしている
放っておくとどうなる?
歯周病は 全身の健康にも影響 することが知られています。細菌が血流にのり、心臓・腎臓・肝臓などに悪影響を与える可能性があります。
予防とケア
- 毎日の歯みがきが基本
- デンタルガムやデンタルフードの活用
- 定期的な歯科健診・スケーリング(歯石除去)
飼い主さんへ
「まだ若いから大丈夫」と思っていても、3歳以上の犬猫の約8割が歯周病を抱えているといわれています。早めのチェックとケアで、ずっと健康なお口を守ってあげましょう
外耳炎
外耳炎(がいじえん)は、わんちゃん・ねこちゃんでとてもよく見られる耳の病気のひとつです。外耳(耳の入り口から鼓膜までの部分)に炎症が起き、かゆみや痛み、赤み、分泌物などの症状が出ます。
主な症状
- 耳をかゆがってよく掻く、頭を振る
- 耳から嫌なにおいがする
- 耳が赤く腫れている
- 耳だれ(茶色・黄色・黒い耳垢)が増える
- 触ると痛がる
原因(外耳炎の原因はさまざまです)
- 細菌やカビ(マラセチア)などの感染
- アレルギー(食物・環境など)
- 耳ダニ
- 耳の形や毛の生え方(垂れ耳・耳の中に毛が多い子)
- 水やシャンプーの入り込み
原因によって治療法が変わるため、早めの診断が大切です。
治療
- 細耳の洗浄(耳垢や分泌物をきれいにします)
- 耳の形や毛の生え方(垂れ耳・耳の中に毛が多い子)
- 水やシャンプーの入り込み
再発しやすい病気のため、治療後も定期的なチェックやホームケアが必要な場合があります。
飼い主さんへ
耳を頻繁に掻いたり、頭を振る仕草が見られたら、早めにご相談ください。
放っておくと慢性化し、治りにくくなってしまうことがあります。
皮膚病
胃腸炎
胃腸炎は、胃や腸に炎症が起きて、吐き気・嘔吐・下痢・食欲不振などの症状が出る状態です。ウイルスや細菌、寄生虫、食べ物、ストレスなどが原因で発症します。
主な症状
- 繰り返す嘔吐
- 下痢(水様便・血便など)
- 食欲不振
- 元気がない
- お腹を痛がるようなそぶり(うずくまる・触られるのを嫌がる)
原因の一例
- 傷んだ食べ物を食べた
- 異物(おもちゃ・布など)を飲み込んだ
- ウイルス感染(例:犬パルボウイルス)
- 寄生虫(回虫など)
- 突然のフード変更や食べ過ぎ
- ストレスや環境の変化
治療について
- 絶食・絶水(数時間〜半日)
- 皮下点滴や静脈点滴
- 吐き気止め・整腸剤・抗生剤
- 状態によっては入院が必要になることも
飼い主さんへ
- 症状が続く・悪化する場合は早めに動物病院へ
- 嘔吐物や便の状態をチェック・メモしておくと診察時に役立ちます
- 他の子と接触させない(感染症の可能性あり)
心臓病
犬や猫の心臓病は、心臓のポンプ機能が弱くなり、体全体に血液を十分に送れなくなる病気です。加齢や体質、また犬種や猫種の特徴によって起こりやすいことがあります。
よく見られる心臓病
- 僧帽弁閉鎖不全症(犬に多い)
心臓の弁がきちんと閉じなくなり、血液が逆流してしまう病気。小型犬に多く見られます。 - 心筋症(猫に多い)
心臓の筋肉に異常が生じ、心臓がうまく動けなくなる病気。無症状で進むこともあり注意が必要です。
心臓病のサイン
- 咳が増えた(特に夜や運動後)
- 疲れやすい、散歩を嫌がる
- 呼吸が速い、苦しそう
- 舌や歯ぐきの色が紫っぽい
- お腹がふくらんでいる(腹水)
どうして早期発見が大切?
心臓病は完全に治すことが難しい病気ですが、早期に見つけてお薬や生活管理を始めることで、症状を抑え、長く穏やかに過ごせることが期待できます。
飼い主さんへ
「年齢のせいかな」と思っていた咳や疲れやすさが、実は心臓病のサインかもしれません。
定期的な健康診断や心臓のチェックで、早めに見つけてあげることが大切です。
ワクチン・予防医療
大切なご家族である動物たちが、健やかな毎日を送れるように。
当院では、病気の発症リスクを減らすための予防医療を大切にしています。元気そうに見えても、見えないところで進行する病気も少なくありません。
具体的な例
- 年齢に応じたワクチン接種
- 季節に合わせた寄生虫対策
- ノミ・マダニの年間予防
- 定期的な血液検査の実施
- 持病予防のための健診計画
安心して通えるパートナーとして、皆さまの大切な動物たちの健康を支えてまいります。
犬・猫の診療
猫によくある病気
感染症・寄生虫
- 猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎・カリシウイルス感染症など)【くしゃみ・鼻水・目やに。子猫に多い。】
- 猫白血病ウイルス(FeLV)【免疫低下や貧血、腫瘍の原因に。】
- 猫免疫不全ウイルス(FIV)【いわゆる猫エイズ。長期間かけて免疫力が落ちる。】
- 寄生虫(ノミ・ダニ・回虫など)【皮膚炎や下痢の原因。】
消化器系
- 毛球症(毛球症候群)【グルーミングで飲み込んだ毛が胃腸にたまって嘔吐や便秘。】
- 胃腸炎【嘔吐や下痢。食事や異物誤食でも起こりやすい。】
泌尿器系
- 下部尿路疾患(膀胱炎・尿石症)
【オス猫に多い。血尿、頻尿、排尿困難。重症だと命に関わる。】 - 慢性腎臓病【特にシニア猫に多く、多飲多尿・体重減少・食欲不振。】
呼吸器・循環器
- 心筋症(肥大型心筋症など)【特に大型種(メインクーンなど)に多い。呼吸困難や突然死の原因にも。】
内分泌系
- 甲状腺機能亢進症【中高齢猫に多い。食欲旺盛なのに体重減少、落ち着きがなくなる。】
腫瘍
- リンパ腫【猫に多い悪性腫瘍。】
- 乳腺腫瘍【避妊していないメスに多い。悪性の割合が高い。】
犬によくある病気
感染症・寄生虫
- フィラリア症【蚊を介して感染する寄生虫、心臓や肺に障害】
- ノミ・ダニ感染症【皮膚炎や感染症の原因に】
- パルボウイルス感染症【激しい下痢・嘔吐、子犬に多く重症化しやすい】
- ジステンパー【発熱、咳、神経症状など致死率が高い】
耳・皮膚
- 外耳炎【耳のかゆみ、におい、耳だれ】
- アトピー性皮膚炎【かゆみを伴う慢性的な皮膚炎】
- 膿皮症【細菌感染による皮膚の化膿】
消化器
- 胃腸炎【嘔吐や下痢】
- 異物誤食【おもちゃや紐などを飲み込む事故】
- 膵炎【急な嘔吐・下痢、腹痛】
内科系
- 心臓病【僧帽弁閉鎖不全症】【小型犬に多い、咳や呼吸困難】
- 糖尿病【多飲多尿、体重減少】
- 腎不全【食欲不振、嘔吐、元気消失】
生殖器系
- 子宮蓄膿症【避妊していないメス犬に多く、命に関わる】
- 前立腺疾患【去勢していないオス犬に多い】
腫瘍
- 乳腺腫瘍【避妊していないメスに多い】
- リンパ腫【悪性腫瘍の代表例】
これらの病気は、定期的な予防接種・寄生虫予防・健康診断で多くが防げたり早期発見が可能です。
デンタルケア
歯や口のトラブルは、知らないうちに進行することが多いため、早めのケアが重要です。
当院では、健康な歯と口腔環境を保つためのデンタルケアを行っています。歯周病は全身の健康にも影響するため、日頃のケアがとても大切です。
具体的な例
- 定期的な歯科検診の実施
- 歯石除去(スケーリング)対応
- ご自宅での歯みがき指導
- 口臭・歯ぐきのチェック
- 高齢期の口腔トラブル予防
お口の健康を守ることが、動物たちの健やかな毎日につながると私たちは考えています。
入院について
治療に専念できるよう、動物たちにとって快適で落ち着ける入院環境づくりを行っています。
当院では、手術後の回復や継続的な治療が必要な場合に、入院によるケアを行っています。動物たちが落ち着いて過ごせる環境づくりを心がけています。
具体的な例
- 術後の経過観察と管理
- 点滴や投薬による集中的治療
- 食事・排泄などの生活サポート
- 24時間の体調チェック体制
- 必要に応じた検査・処置の実施
- ICU完備
ご家族と離れている間も、安心してお預けいただけるよう努めてまいります。
スタッフ紹介

獣医師 定本 真純
飼い主さんと愛する家族との出会いから最期の時まで、心身ともに健康で幸福な日々を紡ぐお手伝いをいたします。どんな時も寄り添い、かけがえのない時間をサポートさせてください。
経歴
2006年 酪農学園大学 卒業

看護師 かふく
動物さんにとって病院が怖い場所にならないよう笑顔で明るく接していきます!沢山お話聞かせてください!どんな子もみんな大好きです!よろしくお願いします!
看護師 なかむら
どうぶつさんたちと飼い主様が幸せになれるお手伝いをできるよう日々精進して参りますのでよろしくお願い致します!